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『オタクに優しいギャルはいない!?』~オタクとギャルと先行上映会~レポート

『オタクに優しいギャルはいない!?』~オタクとギャルと先行上映会~レポート

2026年3月15日(日)、アニメ『オタクに優しいギャルはいない!?』の先行上映会とキャスト、スタッフによるトークショーが、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて開催されました。登壇者は、瀬尾卓也役・小村 将さん、天音 慶役・稲垣 好さん、伊地知琴子役・芹澤 優さんの3人のキャストと、三田 新監督、トムス・エンタテインメントの川邉大輔チーフプロデューサー、キャラクターデザイン・総作画監督の松田りおんさんの計6名。

先行上映された第1話、第2話の思い入れのあるシーンについて、小村さんはオタクくんが伊地知から『キラモン』のロケマン(ロケットマン)に似ていると言われたシーンをピックアップ。「ロケマンが発射されちゃうシーンでかなりぶっ込んだアドリブを入れたのですが、たぶん、何もなかったと思います(笑)。どうだったのかを三田監督に聞きたいです」と、三田監督の反応が気になる様子。それに応えて監督は「他意はなくて(笑)」と断りを入れてから、「ちょっと笑ったけれど、邪魔かなと思って」とアドリブをカットしたことを告白。ただ、基本的に自由にアドリブも入れてもらっているそうで、ロケマンのシーンも監督の笑いを取れていたとわかり、小村さんも安心したようでした。

続いて稲垣さんは「第2話の、オタクくんと天音の探偵風攻防戦」をチョイス。「天音は第1話で本来の姿を見せていないところが多かったので、第2話でははっちゃけられると思っていましたが」と、こちらも三田監督に意見をうかがいます。三田監督は「最後に自分のミンスタ(※作中のSNS )アカウントを言ってしまうまでの流れでアップダウンを作れたらと思っていたので、うまくいって満足しています」と話し、小村さんも「ツッコミが面白く落ちた」とアフレコの様子を振り返っていました。

芹澤さんは「伊地知の登場シーンは何度も録ったけれど、かわいくないと言われてしまって」と苦戦したことを明かしました。伊地知の演技に関しては「ピュアさを出してほしい」と言われたことが特に難しく、アフレコの一言目はとても緊張したそう。それに対して三田監督から「だんだん面白いアドリブが入るようになって、伊地知と芹澤さんが同期していくのを感じました。芝居の地力があるので、1、2話で地固めをしてまとめてくれました」と褒められて、芹澤さんも喜びを表していました。

続いてはスタッフに対する質問へ。
キャラクターの描き方について、松田さんは「平成ギャルと令和ギャルは少しニュアンスが違うので、ギャルの塩梅をどんな感じにするかを頭に叩き込んだうえで、魚住先生の原作の絵のかわいさを崩さないようにしました」とデザインのポイントを明かしました。また、オタクくんについては「かわいいところとカッコいいところ、ギャルのふたりがキュンとするところが出るよう、心がけました」とのこと。また、キャストの皆さんの演技を聞いてから絵を変えていったそうですが、川邉プロデューサーによると、「声優さんの演技で絵を変えていくことはあまりない」とのこと。三田監督は「最初からありがたかったけれど、話数を重ねるごとにこなれていきましたね」と声がかかり、川邉プロデューサーが「褒め合いですね(笑)」と軽くツッコむなど、和やかな空気も漂いました。

また、メインキャストの3人を選んだ理由について川邉プロデューサーと三田監督に話が振られると、キャストの3人は興味津々。
川邉プロデューサーが「まず、テープオーディションに30〜40人分の音声が届き、そこから10人ぐらいに候補をしぼりました。その後、声のバランスを見て、最終的には原作者の先生や、監督、音響監督、委員会の皆さんで話し合って決めたんです」と選出の裏側を披露。三田監督は「イメージと齟齬がないのが基本」と前置きをしつつ、「天音なら独白シーン。普段とのギャップが出るときの演技の地力、オタクくんは早口でオタク話をするところ」が決め手になったと語りました。先に話題に出た伊地知の演技については、川邉プロデューサーが「芹澤さんは平成ギャルと今の伊地知の2種類のテープを出してくれたのですが、平成ギャルはないなと思いました(笑)」と暴露。気だるい演技だったそうですが、よりかわいらしさが出るようにと今の伊地知の方向性になったとのことでした。

イベント終盤では、アニメ化にあたって展開されているグッズの紹介がありました。3人のアクリルスタンドを紹介した小村さんからは「オタクくんのアクスタも買ってくださいね!」と切実な叫びが飛び出し、会場は笑いに包まれました。

最後に三田監督から「全力で作ったタイトルなので、楽しんでいただけたら」と挨拶があり、芹澤さんからは「苦手だったギャルが好きになるかも」、稲垣さんからは「3人の距離感が変わっていく様子もこだわって収録しました」と先々が気になる発言も。その後、小村さんは芹澤さんを巻き込み、声をそろえて「このクオリティは、覇権です!」とファンに熱いメッセージを叫びました。さらに小村さんから「この作品を見て伊地知派か天音派か、オタクくん派か決めて欲しい 」という“宿題”が出され、作品通りの温かで楽しいイベントは幕を閉じました。

撮影:セキヒカル/レポート:野下奈生(アイプランニング)